【自治体インタビュー】世界に誇る”扇ねぷた”と”りんご”。市民の力強さが光る、青森県平川市にインタビュー

2017 / 12 / 06
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平成20年度の税制改正によって導入された「ふるさと納税制度」が、もうすぐ10年を迎えようとしています。

現在では多くの人に活用されているふるさと納税ですが、実はこうした状況は近年になってからのものです。
導入当初は極めて認知度の低かった「ふるさと納税制度」が、広く注目を浴びるきっかけになったのは、2011年に起こった東日本大震災です。
東北地方を中心とする都道府県、市町村が大きな被害を受け、そこで、全国から多数の支援、寄附が集められました。このとき「被災地を支援したい」「ふるさとを応援したい」という気持ちで活用されたのが、ふるさと納税だったのです。

しかし昨今、「寄附」「応援」という意識よりも先に、返礼品の「お得さ」から納税先を選択するような、いわゆる”返礼品競争化”といった風潮もあり、2017年4月、総務省から地方自治体に対して、返礼品の還元率を3割以内に収めるようにとの通達があったことも、多くのメディアで取り上げられました。

「ふるさと納税」の本質的な意義とは?
この制度が継続・発展していくためには何が必要なのか?

10年という節目を迎えるにあたり、いま一度、ふるさと納税のあるべき姿を考えてみたい。

そんな思いから、SOTOday編集部では全国の自治体に「自治体が考えるふるさと納税」をテーマにインタビューを行い、思いや未来についてお話しを伺ってきました。

【ふるさと納税インタビュー】第5回 青森県平川市 長尾忠行市長

第5回目インタビューは、世界一の扇ねぷたとりんごを誇る青森県平川市。長尾忠行市長に、ふるさと納税についてお聞きしました。

▼平川市関連記事はこちら
世界一の扇ねぷたの迫力を味わおう!青森県平川市の定番から穴場まで一気に紹介!


-SOTOday取材班
ふるさと納税についての平川市での取り組みや、お考えを教えてください。

-長尾市長
平川市では、農産物や特産品、平川市の名前を全国にもっと発信していきたいと考え、2014年から本格的にスタートしました。

平川市の農産物といえば、りんご。青森県りんご品評会で最高賞の「農林水産大臣賞」を連続受賞。県内でも品質の良いりんごで知られ、人気がある返礼品となっています。

年度 受賞歴
平成17年 農林水産大臣賞
平成20年 農林水産大臣賞
平成22年 農林水産大臣賞・農林水産省生産局長賞
平成23年 農林水産大臣賞・農林水産省生産局長賞
平成24年 農林水産大臣賞・農林水産省生産局長賞
平成25年 農林水産省生産局長賞・農林水産省東北農政局長賞
平成26年 農林水産省生産局長賞
平成27年 農林水産大臣賞・農林水産省生産局長賞
平成28年 農林水産大臣賞・農林水産省生産局長賞

りんごと言えば、平川!と全国の皆さんにも認知していただけるよう、市としてもPRに努めています。

-SOTOday取材班
りんごにもたくさんの種類があり、地域によって特性が違うのですね・・・!今後はそれぞれの地域の特性をふまえた上で、食べてみたいと思います。

寄附していただいた方とのコミュニケーションはどのようなことを行っていますか?

-長尾市長
寄附金の使い道を開示しています。実際に平川市にお越しいただく施策については、現在検討している段階です。

-SOTOday取材班
移住や、観光についてはどのような取り組みを行っていますか?

-長尾市長
イベント開催や、友好協定を結び、PRを行っています。友好協定の詳細は下記2点です。

1. -平川市の魅力を海外へ発信!-台湾、台中市友好協定
昨年12月から、台湾、台中市と友好協定を結んだことをきっかけに、農業体験、ねぷたを体験していただきました。海外の方に今求められていることは、「観る」だけでなく、「体験する」ことです。夏は農作業をし、ねぷた祭で山車を引く。冬は雪かきをし、温泉に入る。私たちの当たり前の生活に一つ一つ感動してもらえることは、市民にとっても刺激となっています。受け入れ農家もイキイキとします!
今後の施策は、地域がイキイキするような取り組みを検討していきたいと考えています。
2. -九州から、東北を縦断した交流へ!-南九州市友好協定
友好親善都市である鹿児島県南九州市と、中高生が交流を行っています。九州と東北、全く異なる地域を訪れホームステイを通じ、両地域の生活・文化を体験しています。

-SOTOday取材班
農業体験の取り組みも、ふるさと納税をきっかけに広まると面白いですね。
最後に、今後の平川市の展望を教えてください。

-長尾市長
新しいアイディアを取り入れ、平川市を盛り上げたいですね。
平川市では、平川市庁舎のデザインについて全国から公募しました。デザインも面白いのですが、庁舎を中心に人々が集まる憩いの場になることを考えています。

新本庁舎 外観イメージ

他にも、地域おこし協力隊が活動の場を積極的に広げています。都内各地でイベント開催を行い、県外の方々に平川市の魅力を発信しています。
平川市地域おこし協力隊のFacebookはコチラ!
様々なアイディアや、活動が生かされるまちづくりを今後も努めていきたいですね!

ふるさと納税の制度は、市民をイキイキさせる制度でもあります。
平川市は、ご支援いただいた方に感謝の気持ちを届けるだけです。

編集後記

長尾市長インタビュー後、平川市の地域おこし協力隊の方々や、平川市で活動する地元企業の方々とお話する機会がありました。皆さん共通して言えることは、「平川市の魅力をもっと発信したい!」でした。

平川市のいい所、悪い所、だからこうした方がいいのでは?何をしたらいいのだろう?
皆さん一人一人が意見をもち、お話してくれました。
その様子に平川市民の力強さを感じました。
この力強さが形になる将来が待ち遠しいと、今からワクワクしています。

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